幼稚園に通っていた頃、ある休日に父と一緒にキーボードを触って遊んだのが私の音楽人生の始まりでした。私の両親は、楽譜が読めないし音楽に詳しいわけでもない。どちらかというとモータースポーツが好きで父も母もバイクが大好き!それでもキーボードに興味を示した私に必死に何か曲を…、きっとそう思って「猫ふんじゃった」を必死に教えてくれたのを今でも覚えています。
小学校に上がり、周りの友達がピアノを習っているのを見て「ピアノを習いたい!」と親に頼み、学童保育に併設されるように開講されていた教室に通い始めました♬楽しくて楽しくて毎日練習ばかりしていて、両親からは「ヘッドフォンつけてくれる?」(当時は電子ピアノ)と言われるほどでした。(笑)5年生になる頃、小学校のクラブ活動でもあったブラスバンドに入り、アルトホルンを与えられました。しかし「ピアノとバンド、両方ちゃんとできるの?」と言われ、泣く泣くピアノをやめることに。それでも独学?で続けていたおかげか、卒業制作としてみんなで歌った合唱のCDには伴奏者としても関わることができました。そんな感じでひっそりとピアノを続けていました。
中学校に上がると自然と吹奏楽部へ入部♪従姉の影響もあり、アルトホルンからフレンチホルンに切り替え学校行事の式典や野球応援、吹奏楽コンクール、アンサンブルコンテスト…。気づけばピアノを触る時間なんて1週間で30分くらいでした。そうしているうちに3年生になりいよいよ進路です。初めは「商業高校かなー」「情報処理ってどんなのかなー」とか思いながら志望校を選んでいましたが11月に入り『音楽科に行く!』と急遽進路を変更。両親の反対を押し切り実技試験の準備に取り掛かかりました。授業が終わり部活を引退しても音楽室で練習。練習が終われば雪が降りしきる中ホルンを持ってレッスンへ出かけていました。
音楽科に進学すると、初めて見る音楽理論や気にしたこともなかった音楽の歴史、オーケストラや吹奏楽の授業、副科としての声楽にピアノ、、、。毎日音楽に触れられる幸せを感じていましたが、「なんで音楽科に来たんだろう。」そんな風に思ってしまう時もありました。今までの楽器は楽しむだけのものでしたが、音楽科では実技試験の演奏が点数化されるのでどうしても順位がついてしまいます。順位などを聞くとやはり「負けたくない」と感じてきました。そこから著しく伸びてきたのが副科で習っていたピアノでした。
楽器の王様と言われているピアノ。一人でいくつもの音を同時に鳴らすことのできるピアノは一番難しい楽器なのでは?と思い大学でピアノを学ぼう!と決意。
またまた、そこからが大変でした。高校受験と同じです(笑)。ホルン専攻で高校に進学しているのでもちろんホルン関係の授業を受けます。副科の時間だけでは大学入試までに準備が間に合わないので、学校が終わってからピアノのホームレッスンに伺ってみっちりレッスンを受けていました。本番の直前なんかはお昼に先生の自宅に行って20時頃に先生の自宅から帰ったこともありました(笑)
紆余曲折しながらも音楽大学に合格し、新しい先生の下でピアノに集中しました。小学校の時にピアノから離れ、戻ってきたピアノの世界。これまでのブランクを取り戻すのに本当に苦労ばかりでした。あーでもない、こーでもない、、。と。
大学では「努力に勝るものはない」と学んだような気がしました。努力した分、結果がついてくる。苦悩しながらでもピアノが楽しいと思えたことが、今の自分自身を作り上げているような気がします。
「辛いけど、ここまでは・・・。」
「将来、こんな職業に就きたい。」
「これはどうしたらいいのだ・・・。」
人それぞれ、いろんな悩みや頑張りたいことがあると思います。私も小さいものから大きいものまでいろんな考えがあります。これまでピアノを続けてきたことで培うことのできた忍耐力や向上心、思考力。そしてなんといっても「楽しいと思えること」。このことを「目標に到達するまでの過程を考え、なにをやるべきなのか。」というように当てはめながら、これからの人生に応用していきたいなぁ。なんて思っています♪
そして、この伊豆田義明ピアノ教室に来てレッスンを受けている皆さんにも「楽しい」を第一にさまざまな力を身につけ、いろんなことにピアノを活かしていってもらえると嬉しいです♪